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混沌とした頭の中の整理整頓、になってくれたらありがたい。日々のグダグダをぐっだぐっだに綴ろうとかと。
by GroovinGreeeen
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Rocket ver,2.3
Rocket ver,2.3_c0160842_10411774.jpg

寒くなってきましたね。
と言うわけで、ようやくロケットストーブ。
結局、「寒くなってきた」が重い腰を上げる原動力に。
反省しとります。
あ、毎回ですが。

さて、見た目あんまり変わってません。
焚き口を使いやすく変更。
パイレックスの窓も変更。
チラチラ見える火の光はやっぱりいいもんです。

で、今回のネタ。
Rocket ver,2.3_c0160842_1052531.jpg

本体の次に接続してあるペール缶。
「排熱を出来るだけ使いたい」という思いを形に。
湯沸かし器ver.1

Rocket ver,2.3_c0160842_10564314.jpg

排気が、このバケツの下の銅パイプを撫でつづけてくれるだけのシロモノ。
こんだけですが、上の上の画像通り、いい湯加減にはなります。
この日の実験では65℃くらいまでなりましたよ。
熱燗くらいは出来ますねえ。ウッシッシ・・・

ですが、失敗作です。
Rocket ver,2.3_c0160842_1123473.jpg

これは、間欠泉です。
沸騰したお湯が、度々吹き出して、激しく危険。

聡明な皆さんはお気づきかとは思いますが、これでは自然対流いたしません。
効率悪いです。
ま、ver.とか付いたところでお分かりでしょう。
作り直しますよ。

Rocket ver,2.3_c0160842_118132.jpg

まあ、気晴らしにピザでも。
冷凍だけどね!

Rocket ver,2.3_c0160842_119646.jpg

ちゃんと焼き目もつきます。
生のピザを焼くにはコイツじゃ無理そうですが、頑張ればパンくらいは焼けそうです。
ピザは他の物を考えましょうね。


さて、ここまでのおさらいをしましょう。

基本のテーマはロケットストーブが何たるかを知るにあたり、とりあえずキャンプに持っていけるサイズのポータブルなヤーツを作ろうと言う企画。

現状の仕様です。

焚き口は4.6mm鋼材で構築。
ヒートライザーの高さ      約300mm
ヒートライザーの内径      約80mm
ヒートライザーの断熱層外径  約160mm
煙突                 100φ
断熱層    アサヒキャスター13T+パーライト
ヒートライザーの天端の鉄板   3.2mm

ヒートライザーは一斗缶を切り刻んでペール缶の中に型枠を造り、キャスタブルとパーライトをなんとなく混ぜて固めるという作戦。
キャスタブルの説明には、混ぜちゃダメって書いてあるけど、まあ所謂強度実験のつもりで、体積比キャスタブル3:パーライト2くらいで混合。
恐らくキャスタブルだけだと相当重くなっちゃいそうです。
そこそこの軽量化と断熱には役に立っているのではあるまいか。
あ、持って移動することを考えてのキャスター固めなので、恒久設置の人は土でいいのだよ。

この仕様で、天端の温度は500℃を超えるので、天端は薄っぺらのペール缶のフタだとあっという間に穴あくだろな。
3.2mmでも中心から伸びて膨らんでます。

ヒートライザー高が300mmってのが、これの限界点なのかと。
焚き口はある意味テキトーでもヒートライザーが吸ってさえくれれば、どうにかなって、そこから排圧を邪魔しない経路で排気できればいいわけです。
で、コレ、エンジンにすごく似ています。
恐らくヒートライザー径が排気量。
ヒートライザー高が最高回転数。
小排気量のエンジンのパワーを上げるには、通常回転数を上げればいいわけです。
その分、燃料は喰うのです。
結局、ヒートライザー内径を太くしすぎると只々大食いさんになっちゃうんじゃないか、と言う心配も。
まあ、最終的には燃やしたカロリーを効率よく使う事がテーマなので、余力はあったに越した事は無いように思います。
煙突はそのままマフラー。
でも、これはエンジンとちょっと違う。
レシプロは脈動があるけど、ロケットストーブにはそれは無い。
抵抗は無いに越したことはないと思います。
で、例えばヒートライザー高が足りない場合、煙突の高さを高くしてあげれば引きを助けてくれます。
横に引くのもホントは抵抗なので、この辺のバランスなのでは?
早く熱交換しないで排出するのはもったいないし、かと言ってユルすぎると「引き」の妨げにもなる、って話。

ホラ、チューニングマニアの触手が動きませぬか?

後ね、今回の熱交換でわかった事。
あんなショボい熱交換器でも、あそこを通った排気は恐らく100℃を下回ります。
実験後にバケツを外して排気経路のペール缶の底には大量の水が。
はじめはね、ロウ付け失敗でジャジャ漏れかと思ったんだけど、漏れてない。
燃焼で発生するH2Oが一気に冷やされて結露した結果だと思われます。
結構びっくりする量ですよ。
ま、つーことは熱交換としては成果はあったわけか。

それを思うとね、排気のベンチシート。
あの中はステンレスがいいのかもしれないなあ・・・


たのしいよ、ロケットストーブ。
引き続き、進行中であります。
by GroovinGreeeen | 2011-11-16 12:14 | ロケット
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